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ヨーグルト記録 その5 R-1 + サロベツ牛乳 ~強さひきだす乳酸菌とは?~

  

自家製ヨーグルト記録の5回目です。

 詳しくは下の記事をみてください。

 

pe-ne-ko.hateblo.jp

 

 第5回はこの組み合わせです!

  

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今回も有名どころですね。明治のプロビオヨーグルト R-1 です。それとこのブログではおなじみのサロベツ牛乳を素材にしました。

 

R-1のここがすごい! 強さひきだす乳酸菌|明治プロビオヨーグルトR-1|株式会社 明治

 

R-1乳酸菌は正式には「Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1」というそうです。この乳酸菌がつくりだすEPS(多糖体)は、新しい可能性を秘めた成分、とのこと。

フランスにあるパスツール研究所とも共同研究を進めているようですね。また販売金額でいえば日本で1番のヨーグルトとのことです。テレビCMもよく目にしますよね。

ただ健康に与える具体的な影響についてはどこを見ても記載されていません

不思議に思いませんか?

 

乳酸菌1073R-1株について | 明治ヨーグルトライブラリー

 

しかしこの「乳酸菌研究最前線」という明治の別のWebページでは、R-1乳酸菌に関する5つの研究の成果が紹介されています。 例えばR-1乳酸菌を継続して摂取することによって、ヒトの自然免疫という機構にとって重要な、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を高めたり、インフルエンザの予防接種後に抗体の値が高くなった、といった結果です。 つまりウイルスなどが体内に侵入した際にそれを排除する免疫の作用が強まり、さらに予防接種の効果も高める効果が期待できる、という風に読むことができます。 これらが「強さひきだす乳酸菌」というキャッチフレーズに結びついているのでしょうね。

 

 

「インフルエンザ予防に乳酸菌」のページが消えた! 健康効果の読み解き方(前編) WEDGE Infinity(ウェッジ)

こちらに、科学ジャーナリスト松永和紀さんが分かりやすい記事を書かれています。

 

それによれば、インフルエンザという疾病の予防効果、つまり医薬品的な効果効能を食品でうたうのは薬機法違反にあたるそうです。また「発酵乳・乳酸菌飲料が、病気の予防等について、効能又は効果があるかのように誤認されるおそれがある表示」は「してはならない」と事業者団体の自主ルールでも定められています。R-1の商品ページに医学的な効能が書かれていないのはそのような理由があるのですね。

 

そして、「製品を紹介するページとは別に、研究成果を紹介するサイトを作り、その中で疾患への効果を説明する」のはOKのようです。ややこしいですね。

 

また松永さんによれば、乳酸菌研究最前線に掲載されている5つの研究についてその信頼性に疑問を呈されており、

 

「風邪罹患リスクを低減し、インフルエンザの抑制効果の可能性がある」と記述するには、エビデンスが不足しているのではないか。

 

と言われています。詳しくは上記のWebページを参照下さい。

企業が出資して行った研究は、どうしても自社の製品に有利な結論になりやすいと思われますので、鵜呑みにするのはよくないかもしれません。

 

ちなみにここまで書いておいてなんですが、ペネコは「ヨーグルトは美味しく食べられればそれでよい」というスタンスなので、健康の効果についてはあまり気にしていません(笑)

 

 

さて、ここからが本題ですが、R-1とサロベツ牛乳を素材にしてヨーグルトを作りました。

 

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できたヨーグルトの画像です。

 

これを1月9日から1月14日まで食べて評価した結果が、こちらのグラフです。

  

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主な特徴は一致していますね。酸味がとても高いです

 

 

全ての期間の平均値を出したのが下のグラフです。

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酸味が強すぎて、甘みはほとんど感じられません。

性質としてはやや「ねばり」が感じられました。

 

 

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 濃厚さ、なめらかさが上昇しています。 酸味も日にちが経つとさらに強まるようですね。

 

 

【まとめ】R-1 + サロベツ牛乳 のヨーグルトは・・・

とにかく酸味が強いのが特徴です。

ヨーグルトは酸っぱくないと美味しくない! という方以外にはあまり勧められません。フルーツやジャムなどと合わせれば良いかもしれません。

 

R-1そのものは酸味が強い印象はありませんが、自家製にするとこれだけ変化するのは面白いですね!

 

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

ヨーグルト記録 その4 LG21(低脂肪)+ 酪農牛乳

  

自家製ヨーグルト記録の4回目です。

 詳しくは下の記事をみてください。

 

pe-ne-ko.hateblo.jp

 

 第4回はこの組み合わせです!

  

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有名なLG21です。こちらは低脂肪タイプです。

 

LG21乳酸菌とは|明治プロビオヨーグルトLG21|株式会社 明治

LG21乳酸菌は正式には Lactobacillus gasseri OLL2716株 というそうです。

特徴としては、胃の中でも増殖できるほど酸に強いそうです。このWebページのグラフではpH4.0かつ微好気の条件で増殖しています。酸素があると増殖できない嫌気性ではないので、恐らく自家製ヨーグルトでも増殖できるでしょう。

 

できたヨーグルトを12月28日から1月5日まで食べて評価した結果が、こちらのグラフです。 

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グラフが重なってしまい見えないですが、濃厚さ、固形度、なめらかさは全て同じ値でした。

酸味の経過が、初めと終わりが高くて中間が低いというV字型になっているのが面白いですね。

 

全ての期間の平均値を出したのが下のグラフです。

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濃厚さや固形度は低く、良く言えばさっぱりとした味わいのヨーグルトですね。クリーミーさも感じられました。 このあたりは低脂肪タイプのヨーグルトということが関係しているのでしょうか。 ただ滑らかさは低めで均質感は今ひとつといったところです。

 

 

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味の変化はいずれも1未満と、安定しているのは魅力的ですね。
 

 

 

【まとめ】LG21(低脂肪)+ 酪農牛乳 のヨーグルトは・・・

味や形は薄めでさっぱりとしたヨーグルトでした。 酸味の変化が初めと終わりが高いというちょっと不思議な結果になりましたが、全体に日数の経過による味の変化は少なく、安定していました。

 

 

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

ヨーグルト記録 その3 ラクトフェリン + サロベツ牛乳 ② ~同じ味が再現できるのか?~

 

今回は初回と同じ組み合わせでもう一回作ってみました。

 

私は下記の記事で、ヨーグルトメーカーを使えば、

 "ほぼ一定の品質でヨーグルトを作ることができる"

と書きました。

 

pe-ne-ko.hateblo.jp

実は特に根拠がある訳ではなく、「同じ素材で、ヨーグルメーカーの設定も同じにして作れば、発酵させる温度も時間も同じだから、多分同じようなヨーグルトができるでしょ!」という推測でしかありませんでした

 

今回はそれを実際に確かめるのが目的です。

 

 

 第3回はこの組み合わせです!

 

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はい。1回目と同じ、我が家の定番と言ってもよい組み合わせです。

ラクトフェリンヨーグルトと、サロベツ牛乳です。

 

 

 

記録は12月19日から12月26日までです。

初日は食べる時間がなかったので、できたてを冷蔵庫に入れ、2日目の20日から食べ始めました。

 

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気になる1回目との違いはどうでしょうか。

↓ 1回目

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ん?

酸味の変化が全然違います!

1回目では酸味が下がっていたのに、2回目は上がる結果になりました。

 

 

ペネコ妻の評価をみてみます。

↓ 今回

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 ↓ 1回目

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ペネコ妻は今回も前回も酸味が上がってます。

 

私の舌がおかしいのでしょうか

 

 

 

ただ今回の方が前回よりも酸味が強いという点では2人とも一致しています。

 

 

では2人の平均値はどうでしょうか。

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↓ 前回

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これを見ると、ちょっと乱暴かもしれませんが

酸味以外は再現性が得られた

 といっても良いのではないでしょうか。

酸味以外の指標は同じような傾向を持っています。

 

 

 

初日から最終日までの味の変化量です

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↓ 前回

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酸味が違うのはちょっと脇に置いておくとして、 濃厚さと固形度の変化にも違いがありますね。

考えられる原因としては、

 

今回は1日目に食べていない

 

ことだと思います。なぜかというと、1日目はヨーグルトメーカーから取り出してすぐに食べているため、少し温かく、固形度も低い状態だからです。今回は冷蔵庫に入れて1日経ち、「味が落ち着いてから食べた」から変化が少なかったのでしょう。

 

ただ酸味の変化については全く違いますね。

酸味が明らかに強くなりました。

 

 

 

なぜ酸味が強まったのか?

原因として考えられるのは、

 

作り方:  牛乳とヨーグルトを開封し、牛乳パックにヨーグルトを混ぜるのですが、その時の混ぜ方などによって種となる乳酸菌が牛乳の中に均一に分布しない可能性もあり、味が変わるかもしれません。

 

温度管理: ヨーグルトメーカー任せで作っているとはいえ、発酵するときの室温の影響も多少あるかもしれません。

 

発酵時間: ヨーグルトメーカーのプレーンヨーグルトモードで作っているので、発酵時間は9時間なのですが、9時間経ってすぐに取り出すことは稀です。夜中にセットして朝起きてから取り出すため、規定の発酵時間が終わってもしばらくヨーグルトメーカー内に放置された状態になることが多いです。 温度はすぐには下がらないと思われるので、その間に多少発酵が進んでしまい、できたヨーグルトの品質が変わる可能性もありそうです。

 

素材の品質: 毎回ちゃんと賞味期限内に作っているので、品質に問題があるとは思いたくありませんが、同じパッケージに入った牛乳やヨーグルトでも、多少は品質にバラツキがあると思われます。

 

我々の味覚: ヨーグルトの評価を初めて間もないため、そもそも酸味がちゃんと判断できているのかまだ自信がありません。 

酸っぱい? 甘い? 味覚の変化で体調を知ろう! - ライブドアニュース

またこちらの記事によれば、体調によっても味覚が変化するそうです!

体調が良くないと酸味が強く感じられるとか。私たちの酸味の評価がバラバラなのも、体調の変化があるのかもしれません。

 

 

この中で有力なのは、①、③、⑤でしょうか。

作り方と発酵時間の管理については、もっとシビアにやったほうがいいのかもしれません。

⑤については、味の評価に慣れてくればテイスティングの技術も上がってくる、、と信じたいです。

 

【まとめ】

同じ素材を使ってヨーグルトメーカーで自家製ヨーグルトを作ったとき、味の再現性が得られるか調べました。

 

素材の組み合わせは、定番のラクトフェリンヨーグルトとサロベツ牛乳にしました。

 

1回目と比較したところ、酸味以外は概ね再現性が得られましたが、今回は酸味が明らかに強くなっていました

 

その原因としては、作り方のバラツキ、発酵時間のバラツキ、我々のテイスティング技術の問題が考えられました。

 

毎回一定の味にするにはコツがいるのかもしれません。

自家製ヨーグルト作り、意外と奥が深そうです

 

 

参考になれば幸いです。

 

ヨーグルト記録 その2 ガセリ菌SP株ヨーグルト + ふじの国おいしい牛乳

 

ヨーグルトと牛乳の組わせを変え、自家製ヨーグルトの味を調べていくコーナーです。

詳しくはこちらを見てください。

pe-ne-ko.hateblo.jp

 

 

第2回はこちらの組み合わせです!

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ガセリ菌SP株ヨーグルト + ふじの国おいしい牛乳 です。

 

www.megumi-yg.com

ガセリ菌SP株ヨーグルトは内臓脂肪を減少させる効果があるそうです。

 

この2つの組み合わせで自家製ヨーグルトを作り、味を評価した結果がこちらです。

 

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第1回とは全く違った結果になりました。

 

 

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こちらが2人の平均値です。

特筆するような特徴が少ないと言えるかもしれません。

 

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しかし味の変化をみると、日にちが経つにつれて「なめらかさ」が下がり、「酸味」が上がる傾向がありました。あまり好ましい変化ではないですね。  ただいつもこのような変化をするのかはまだ分かりません。なんらかの条件によって酸味が強まってしまった可能性もあると思います。

 

【まとめ】ガセリ菌SP株ヨーグルト+ふじの国おいしい牛乳 で作ったヨーグルトは・・・

 

ある意味バランスの良いヨーグルトと言えます。ただ日にちが経つと酸味が強くなり、なめらかさも落ちてしまうという結果になりました。

 

 

 

ヨーグルト記録 その1 ラクトフェリン + サロベツ牛乳 ① ~我が家の定番~

  

前回の記事で、自家製ヨーグルトの味を数値化してお伝えしたいということを書きました。今回はその1回目です!

 

pe-ne-ko.hateblo.jp

 

 第1回はこの組み合わせです!

 

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はい。今のところ我が家の定番と言ってもよい組み合わせです。

ラクトフェリンヨーグルトと、サロベツ牛乳です。

なぜ定番なのかというと、美味しいのもありますが、近くのスーパーで割と安く手に入るということもあります。

 

 

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これは2日目の写真です。

スプーンを傾けても落ちず、やや粘り気のあるヨーグルトです。

 

 

11月30日から、12月7日までの間、ほぼ毎朝食べて記録した結果をグラフにしました。

 

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私の評価です。 5段階評価と言いながら、いきなり0.5刻みになっています。いい加減ですねー。

 

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こちらは妻の結果です。

 

うーん。

 

二人の評価が結構違うような・・・

 

固形度と濃厚さが高いことは共通していますが、

なめらかさと、酸味の変化が違います。特に酸味については、私は後半減っているのに対して、妻は後半にかけて高くなっています。

 

同じものを食べているのに感じ方が違うのは面白いですね。

まだ評価に慣れていないから、ということもありそうです。

 

でもこのままでは結論が出ませんので、この期間を通じての、二人の平均値を出しました。 

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酸味はプラスマイナスで打ち消し合って低くなりました。

 

 

 

ついでに初日から最終日までの味の変化量も平均してみました。 

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 濃厚さ、固形度、なめらかさが上がり、甘さはやや下がる結果です。

 酸味はプラスマイナス打ち消し合って0になっています。

 

 

【まとめ】ラクトフェリンサロベツ牛乳のヨーグルトは・・・

形と味がしっかりしており、比較的なめらかなヨーグルトといえそうです。

日にちが経つほどより濃く、なめらかになるところも魅力ですね。

酸味も変化しますが人によって感じ方に差があるかもしれません。

私としては、ジャムやフルーツなど甘いものと一緒に食べるとより合うと思います。

 

美味しいか美味しくないかで言えば、美味しいです笑

 

参考になれば幸いです。

 

 

 

自家製ヨーグルトの味を数値化してみる

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1.自家製ヨーグルトってどんな味?

 

前回の記事で、自家製ヨーグルトを作るメリットについて書きました。

pe-ne-ko.hateblo.jp

 

じゃあ自家製ヨーグルトってどんな味なの?

と興味を持たれる方もいるかもしれません。

 

そんな方にまずお伝えしたいのは、「自家製ヨーグルトの味は、素材となるヨーグルトの味とは違う」ということです。

 

例えば明治のヨーグルトR-1と、市販の牛乳を使い、ヨーグルトメーカーで自家製ヨーグルトを作ったとします。できたヨーグルトの味は、元のR-1とはちょっと、いや結構違います。自家製R-1の方は、酸味が強くなります。

 

ではどれも酸味が強くなるかというとそうでもなく、素材となるヨーグルトと牛乳の組み合わせによっては酸味が全く感じられないものもあります。

 

では甘みはどうでしょうか。素材となるヨーグルトに甘味料が入っている場合、ヨーグルト単体で食べると甘みを感じますよね。 でも自家製ヨーグルトの場合、その甘味料は牛乳によって薄まってしまうので、組み合わせによらず甘みは減る傾向があると思います。

 

自家製ヨーグルトに甘みを求めるのであれば、ジャムやフルーツ、蜂蜜など甘いものと一緒に食べると良いと思います。

 

 

それからもう一つ大事な点としては「自家製ヨーグルトの味は日にちが経つと変化する」ということです。

 

その前提として、ヨーグルトの作成と保管方法について先に書きますね。

前回の記事に書いたように、私はヨーグルトメーカーのプレーンヨーグルトモードを使ってヨーグルトを作っています。このモードでは42℃の温度で9時間かけてヨーグルトができあがります。 できあがったヨーグルト(牛乳パックに入っています)は、パックの口をクリップで止め、冷蔵庫に入れて保存します。 そして食べ終わるまでの間、毎朝ヨーグルトをパックから出すとき以外は、冷蔵庫に保管しています。食べ終わるまでの期間は夫婦二人でだいたい5日から1週間くらいです。

 

そんな自家製ヨーグルトですが、日にちとともに味が若干変化していくのです。味が濃くなったように感じることもあれば、酸味が強くなってくることもあります。

 

そうなると味の変化の仕方は、素材となるヨーグルトや牛乳によって決まるのか?それとも保管状況の微妙な差によって変わるのか?

 

気になってきませんか?

 

 

2.ヨーグルトの味を記録するには?

私は下の2つに興味が湧いてきました。

・ 素材となるヨーグルトと牛乳の組み合わせによってどんな味になるのか

・できたヨーグルトの味がどんなふうに変化するのか

 

問題になるのはその方法です。「味がちょっと濃くってチーズに近い感じもするけど酸味が少しばかり感じられて、いやでも甘さは・・・」  というようにすると毎回同じ評価をするのが難しそうです。それに日にちによる変化も分からなくなりそうです。

 

そこで、評価する項目を絞って数値化することにしました。そうすれば、

・ 評価項目のブレがなくなる

・ヨーグルト同士の比較がしやすい

・ 毎日記録すれば味の変化を捉えることができる

・ 複数人で記録することで、ペネコの主観に偏ることを防げる

 

といったメリットがありそうです。そして何より、

 

・このブログを読んで下さる方が参考にしやすい

 

ですしね。

 

3.ヨーグルトの味を評価する一般的な方法は?

そこで一般的に、どのような尺度でヨーグルトの味が評価されているかインターネットで調べてみました。

ほとんどのサイトでは数値ではなく、文章で味を伝えていますが、中には参考になるサイトもありました。

 

the360.life

こちらのサイトでは、

「甘み」、「酸味」、「濃厚」、「かたさ」、「舌触り」

この5つを評価項目としています。

 

また学術的なものとしてはこういうものもありました。

www.jstage.jst.go.jp

こちらの文献には、”予備調査を行い,ヨーグルトの味を評価するための用語をできる限り多く挙げた.その中から最適と思われる 4 項目(「酸味」,「濃厚感」,「なめらかさ」,「ミルク感」)を選出した” と書かれています。

これらを参考にさせて頂き、評価項目を決めました!

 

4.私たちが使うことにした評価項目一覧

私たち、と書いたのは、妻にも協力してもらうことにしたからです。嫌がらずにやってもらえてありがたいです笑

ということで、暫定的ではありますが、下記の5項目で評価していくことにしました。

 

  1.  濃厚さ:        ミルク・チーズ感の強さ。
  2.  固形度:        形の崩れにくさ。低いとサラサラして液体に近くなる
  3.  なめらかさ: 舌触りの均質さ。低いとツブツブの粒状感がある
  4.  酸味:            酸味の強さ
  5.  甘さ:            甘みの強さ

 

自家製ヨーグルトに特徴的な項目として、3の「なめらかさ」を入れました。場合によっては均質にならずツブツブした感じがすることがあるからです。

 

これらの項目は、各1~5の5段階で評価します。

 

 

まとめ

・自家製ヨーグルトの味は、素材となるヨーグルトの味とは違います。また味は日にちが経つと変化していきます。

 

・自家製ヨーグルトの特徴をできるだけ正しく捉えるために、味を数値で表すことにしました。

 

・他のサイトや研究文献を参考にして、自家製ヨーグルト用の独自の評価項目を決めました。

 

 

次回からこの評価表を使って自家製ヨーグルトの味を紹介していきたいと思います。

 

 

 

 

 

自家製ヨーグルトを作るメリット

 

 

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はじめに

我が家では半年くらい前から、ヨーグルトメーカーを使って自家製ヨーグルトを作るようになりました。そして結果的にとても満足しています。

ここでは自家製ヨーグルトを作るメリットを紹介したいと思います。

 

 

メリットその1 家計の節約になる!?

 あるヨーグルトメーカーの紹介画像では、市販のヨーグルトの1/5の費用で作れると書かれています。これは本当でしょうか?

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市販ヨーグルトの1/5も節約できる?

                          amazon アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカーより

 

少し計算してみます


  市販ヨーグルトが1食110gあたり120円として、

   →およそ 1mlあたり 1.09円

 

  それに対して、ヨーグルトメーカーで 1000ml の牛乳150円と ヨーグルト1個120円を素材にして、1000mlのヨーグルトを作るとすれば、

   → およそ 1mlあたり 0.27円

 

   0.27÷1.09 ≒ 0.25 = 1/4 なので、1/5 とまではいかなくても、1/4くらいの節約にはなるのではないでしょうか。

 

    ※ ちなみに、上の例だと1000ml の牛乳が98円と激安であれば、

         市販の1/5になります。こんなに安い牛乳はあまりないかも・・・

 

ただ、この計算にはヨーグルトメーカーの購入費用が含まれていません。

先に挙げたヨーグルトメーカーは現在¥3,484 です。

上の例で、2人家族で一日にヨーグルトを2つ(220ml)食べるとすれば、

 市販ヨーグルト:1日あたり240円

 自家製ヨーグルト:1日あたり 約60円 (コストが1/4)→ 180円の得なので・・・

 

  3,484 ÷ 180 ≒ 19.4

 

つまり、ヨーグルトメーカーの購入費用は20日程度で取り戻せることになります。大雑把な計算ではありますが、コスパが良いことは間違いないですよね。

 

ヨーグルトメーカーを使わずに、自家製ヨーグルトを作る方もいらっしゃいますよね。

ただ、手間暇をかけずにほぼ一定の品質でヨーグルトを作ることができるという点で、ヨーグルトメーカーは有利だと思います。長い目でみればヨーグルトメーカーを買う方が良いのではと思っています。

 

 

 

メリットその2 素材の組み合わせによる味の違いを楽しめる!

これはいずれ別の記事にしたいと思っているのですが、ヨーグルトを自分で作る楽しみの一つに、いろいろな牛乳とヨーグルトを組み合わせて、自分好みの味を追求できることがあります。

 

「おっ!この牛乳とこのヨーグルトを混ぜるとこんな味になるのか~ いいかも!」

 

みたいな発見があるので、楽しいです。

今のところ私が最もよく食べる組み合わせが、

 

 

森永乳業 ラクトフェリンヨーグルト 

 

これと、

 

「豊富牛乳公社 サロベツ牛乳」の画像検索結果
豊富牛乳公社 サロベツ牛乳

 

この2つを素材にした組み合わせです!

適度に滑らかでとろっとしており、舌触りもよく、味も比較的癖がなくさっぱりしています。

りんごジャムなどを合わせるとさらに美味しく頂けます!

他の組み合わせもまた紹介したいと思っています。

 

 

 

 

メリットその3 毎朝ヨーグルトを食べることで健康をキープ!?

「ヨーグルト 健康 効果」 などのキーワードで検索すると、「整腸作用」「美肌効果」「免疫力強化」「花粉症の予防・改善」「インフルエンザの予防効果」・・・

などなど、ヨーグルトが健康や美容に与える良い影響がたくさん出てきます。

 

ただ私は正直なところ健康目的というよりも、ただ単にヨーグルトが好きで毎朝食べているだけなんですよね。。。  ヨーグルトだけで健康になるなんてことはありえず、やはり大切なのはバランスの良い食生活ではないでしょうか。私にとってはヨーグルトは体に悪い食品ではないというだけで十分です。

 

そもそも、ヨーグルトメーカーで作ったヨーグルトは、元のヨーグルトと同じなのでしょうか?

 

rp.rakuno.ac.jp

こちらのページによると、

 

 もとのヨーグルトを作ったときの原料と同じもので作ったのであれば、ほぼ同じになります。

 

とありますが、もとのヨーグルトをどんな原料で作っているのかは分からないので、完全に再現するのは難しい、、、というか無理です。しかも、

 

もとのヨーグルトの中の菌(乳酸菌やビフィズス菌)は、ヨーグルトメーカーの調理条件(温度、時間)では増殖できないものもあるので、完全に再現できない場合もあります。

 

ということです。具体的には、

 

ブルガリカス菌やサーモフィルス菌という菌は、ヨーグルトメーカーの初期設定温度にもなっている事が多い40~42℃付近で増殖が良好です。

 

我が家のヨーグルトメーカーはプレーンヨーグルトモードでは42℃で発酵させますので、このあたりの乳酸菌はちゃんと増殖すると思われます。ちなみに、伝統的なヨーグルトはこの2つの菌から作られているようです。 

 ストレプトコッカス サーモフィルス | 菌の図鑑 | ヤクルト中央研究所

 

ビフィズス菌とよばれる菌は、酸素を極端に嫌います。
特殊な培養装置で作ることが求められるので、おそらく一般家庭のヨーグルトメーカーではビフィズス菌の培養は困難です。

 

ただビフィズス菌などは難しいようです。

 

結論としては、【含まれる乳酸菌の種類まで全てが元のヨーグルトと同じにはなるわけではない】ということですね。 そこにこだわるのであれば自家製はお勧めできません。

 

でも私としては、そもそも同じヨーグルトになることを期待していませんし、上のメリットその2で書いたように、むしろ元のヨーグルトとは違った味や風味が生まれるという部分も楽しんでいます。

 

 神経質になりすぎず、健康に良さそうなヨーグルトを気軽に楽しめる気持ちがあるならトライしても良いのではないでしょうか。

 

 

 

 

我が家で使用しているヨーグルトメーカー紹介

こちらが現在使っているものになります。

多機能なのですが、結局「プレーンヨーグルトモード」しか使っていません、、、

機能の少ない下位製品でも良かったかもしれません。

 

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アイリスオーヤマ ヨーグルトメーカー 飲むヨーグルトモード 温度調節機能 付き

 

 牛乳パックに直接、種となるヨーグルトを入れてその中で発酵させるので、とても手軽に作れます。また食べ終わったら次の牛乳パックで新しいヨーグルトを作ることになるので、清潔の面からもお勧めできる方式です。

 

 

 

まとめ

ヨーグルトメーカーを使って自家製ヨーグルトを作ると、、、

 ・安くヨーグルトを作れるので財布に優しい!

 ・ヨーグルトと牛乳のいろいろな組み合わせを楽しめる!

 ・元のヨーグルトと完全に同じにはならないものの、ヨーグルト自体は健康に良いとされている

 

ヨーグルトメーカーは、牛乳パックをそのままヨーグルトの容器として再利用する方式がお勧め!