ヨーグルト記録 その5 R-1 + サロベツ牛乳 ~強さひきだす乳酸菌とは?~
自家製ヨーグルト記録の5回目です。
詳しくは下の記事をみてください。
第5回はこの組み合わせです!
今回も有名どころですね。明治のプロビオヨーグルト R-1 です。それとこのブログではおなじみのサロベツ牛乳を素材にしました。
R-1のここがすごい! 強さひきだす乳酸菌|明治プロビオヨーグルトR-1|株式会社 明治
R-1乳酸菌は正式には「Lactobacillus delbrueckii subsp. bulgaricus OLL1073R-1」というそうです。この乳酸菌がつくりだすEPS(多糖体)は、新しい可能性を秘めた成分、とのこと。
フランスにあるパスツール研究所とも共同研究を進めているようですね。また販売金額でいえば日本で1番のヨーグルトとのことです。テレビCMもよく目にしますよね。
ただ健康に与える具体的な影響についてはどこを見ても記載されていません。
不思議に思いませんか?
乳酸菌1073R-1株について | 明治ヨーグルトライブラリー
しかしこの「乳酸菌研究最前線」という明治の別のWebページでは、R-1乳酸菌に関する5つの研究の成果が紹介されています。 例えばR-1乳酸菌を継続して摂取することによって、ヒトの自然免疫という機構にとって重要な、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)の活性を高めたり、インフルエンザの予防接種後に抗体の値が高くなった、といった結果です。 つまりウイルスなどが体内に侵入した際にそれを排除する免疫の作用が強まり、さらに予防接種の効果も高める効果が期待できる、という風に読むことができます。 これらが「強さひきだす乳酸菌」というキャッチフレーズに結びついているのでしょうね。
「インフルエンザ予防に乳酸菌」のページが消えた! 健康効果の読み解き方(前編) WEDGE Infinity(ウェッジ)
こちらに、科学ジャーナリストの松永和紀さんが分かりやすい記事を書かれています。
それによれば、インフルエンザという疾病の予防効果、つまり医薬品的な効果効能を食品でうたうのは薬機法違反にあたるそうです。また「発酵乳・乳酸菌飲料が、病気の予防等について、効能又は効果があるかのように誤認されるおそれがある表示」は「してはならない」と事業者団体の自主ルールでも定められています。R-1の商品ページに医学的な効能が書かれていないのはそのような理由があるのですね。
そして、「製品を紹介するページとは別に、研究成果を紹介するサイトを作り、その中で疾患への効果を説明する」のはOKのようです。ややこしいですね。
また松永さんによれば、乳酸菌研究最前線に掲載されている5つの研究についてその信頼性に疑問を呈されており、
「風邪罹患リスクを低減し、インフルエンザの抑制効果の可能性がある」と記述するには、エビデンスが不足しているのではないか。
と言われています。詳しくは上記のWebページを参照下さい。
企業が出資して行った研究は、どうしても自社の製品に有利な結論になりやすいと思われますので、鵜呑みにするのはよくないかもしれません。
ちなみにここまで書いておいてなんですが、ペネコは「ヨーグルトは美味しく食べられればそれでよい」というスタンスなので、健康の効果についてはあまり気にしていません(笑)
さて、ここからが本題ですが、R-1とサロベツ牛乳を素材にしてヨーグルトを作りました。
できたヨーグルトの画像です。
これを1月9日から1月14日まで食べて評価した結果が、こちらのグラフです。
主な特徴は一致していますね。酸味がとても高いです。
全ての期間の平均値を出したのが下のグラフです。
酸味が強すぎて、甘みはほとんど感じられません。
性質としてはやや「ねばり」が感じられました。
濃厚さ、なめらかさが上昇しています。 酸味も日にちが経つとさらに強まるようですね。
【まとめ】R-1 + サロベツ牛乳 のヨーグルトは・・・
とにかく酸味が強いのが特徴です。
ヨーグルトは酸っぱくないと美味しくない! という方以外にはあまり勧められません。フルーツやジャムなどと合わせれば良いかもしれません。
R-1そのものは酸味が強い印象はありませんが、自家製にするとこれだけ変化するのは面白いですね!
参考になれば幸いです。